円安について考えたこと

4月29日、1ドルが一時160円台になったとのニュースが飛び込んできました。

1990年以来だそうです。

現在(5/5AM10:30)は1ドル=153円あたりです。

円高・円安の話に関しては中学3年生の公民で学習する内容のため、生徒にもつい先日「円安がすごいことになってるよ!生活にはこんな影響が出るよ。」と話したばかりでした。

ですので今回は社会科の観点から書いてみようと思います😊✍


まず、『円安=円が安い=日本円の価値が下がっている』ということです。

今は、円安がどんどん進んでいます。


過去10年くらいの変化は、以下のような感じです。上に上がるほど円安となります。


左端が2010年頃(1ドル=90円)
右端が4/29の価格(1ドル=160円) 

具体的に言うと、2010年には90円を支払えば、1ドルの商品が買えていたのですが、
現在は160円支払わなければ、1ドルの商品を買えないということです。

ですから円安になると、海外の物を買うのが大変になります。

多くの物を輸入している日本では、色々なものの値段が上がってしまいますし、

海外留学の費用もかなり上がることになります😱

円安には「輸出に強い」というメリットがあるにはあるのですが、

そもそもそれは海外の人にとって魅力的な製品を日本で作った上で、それを輸出できれば、の話です。

かつては貿易摩擦を起こすほど輸出が強かった時もありましたが、今はITの時代になり、「モノ」を売りにくくなった日本としてはなかなか厳しい状況です。


また、円安で「海外のものが高くなる」ということは、海外の人の視点から見ると「日本のものが安くなった」ということです。

ですからこの円安は日本全体の国力の衰えを表しているという意見もあるようです。

確かに、世界の発展スピードと日本の発展スピード、比べてみるとそれはあるかもしれません。


更に日本は少子高齢化社会というとてつもない難題に直面しています。

こちらも様々な問題点を引き起こし、人手不足→各産業が発展しない、という更なる悪循環に陥ることも予想されます。

そう聞くと本当に大変な時代ですね💦


では、今の子どもたちはどう生きれば良いのか、考えてみました。

いつの世においても言われることかもしれませんが、まず『勉強』だと思います。


発展の基礎には、必ず勉強があります。

エジソンが勉強し、電球を作ってくれたから今の明るい暮らしがあるように、勉強は様々な面において、自分や他人を助けることができるものだと思います。

人間の思考力や創造力は、頭の中にある知識をベースとしているので、若い段階で、脳が発達している時にこそしっかり知識を入れ、勉強するべきです。

スマートフォンが普及したことで「勉強しなくても検索すれば分かるじゃないか」と言う若者もいるかもしれませんが、そもそも上手な検索というのは知識があることが前提になります。

適切な検索ワードが思いつかなければ正しい情報にたどり着くことが難しくなりますし、ネットの情報が正しいものであるかどうか判断するにも結局ある程度の知識が必要になります。

そうしなければ、ネット上に多数存在するフェイクニュースに騙されることになってしまいます😱


今からを生きる子どもたちには、勉強を頑張って、未来を切り拓く力を身につけて欲しいと本当に思っています。

未来を作るのは、若い世代です。

上の世代が作ってくれた今の暮らしがずっと続くと勘違いし、「今のままでも良いじゃん」なんてことを若者が言っていると、急速に発展する世界から本当に取り残されてしまいます。

ですが、どんな状況にも、どこかに打開策はあるはずです。

その基本となる力が、勉強によって身につけた知識・知恵なのだと思います。

「知は力なり」

私の好きな言葉です😊シンプルで分かりやすく、その通りだといつも思っています。

私自身の知識も常にブラッシュアップしながら、そして子どもたちに色々なことを伝えながら、日々授業を全力で頑張っていこうと思います‼💪

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