大学受験に求められる英語力
最近、小学生で英語コース(SET for 元kids)を受講する方が増えております。
私が子どもだった頃は、「中学1年生から英語の勉強が始まるよ!」という時代でしたので、本当に時代は変わったなあと痛感しています。
英語の学習を始める年齢が下がってきているのに対し、大学受験で求められる英語力は上がってきています。
大学受験を目指す場合、英検2級・準1級レベルが必要になってきます。
以前との大きな違いは英作文の有無です。
例えば2級の英作文では、以下のようなテーマについて80語~100語で意見を述べなければなりません。(出典:英検公式ホームページ 2024年度第3回 2級)
Some people choose to work for companies that create environmentally friendly products and services. Do you think the number of such people will increase in the future?
POINTS: Careers / Demand / Motivation
(日本語訳:環境に優しい製品やサービスを作る企業で働くことを選ぶ人もいます。今後、そうした人々の数は増えると思いますか?)
英検の公式模範解答は以下の通りです。
I think so. First, people who work in these companies can expect to earn a steady income. Demand for environmentally friendly products is growing, and some companies are performing well. Second, people can take pride in their work. This is because working for a company that provides environmentally friendly products and services gives people the feeling that they can contribute to society. Therefore, I think the number of people who choose to work for companies that create environmentally friendly products and services will increase in the future.
(日本語訳:そう思います。第一に、これらの企業で働く人々は安定した収入を得られるでしょう。環境に優しい製品への需要は高まっており、業績の良い企業も存在します。第二に、仕事に誇りを持てます。環境に優しい製品やサービスを提供する企業で働くことは、社会に貢献できるという実感をもたらすからです。したがって、環境に優しい製品やサービスを生み出す企業で働くことを選ぶ人は、今後さらに増えると考えます。)
このような意見文を英語で書くには、英語力はもちろんですが、社会問題に日ごろから目を向けておくことも必要になります。
級が上がるにつれて英作文のテーマがより高度なものとなり、準1級になると「各国政府は世界の食糧生産を増やすために協力すべきか?」(2025年第1回)といった内容となります。語数も120語~150語とかなり増えます。
高校生でこのレベルに対応できるようにするためには、英語のみならず他教科の着実な学力の積み上げも大事です。
まずは暗記の仕方を身につけること。
小学生の間に、国語力をしっかりと鍛えること。
中学生で、各教科の基礎知識を定着させること。
高校生では、得た知識をもとに意見を論理的に伝える力を磨くこと。
ざっくりですが、このようなことを意識しながら勉強を進める必要があります。
高校生は英作文を実際に書くことなど、アウトプットの練習が多く必要であり、書いてもらった英作文は全て添削しています。
英検の練習を通して得た英作文力は、国公立大学二次試験の英作文にもとても役立ちます☺
2020年度から小学校でも英語が教科化された上、英語試験の内容自体もこれだけ難化しているので、「早いうちから」と英語の勉強を始める小学生が増えているのかもしれません。
早く始めるとその分準備期間が増えるため、有利になります。
そのことも踏まえ、小学生には中学生とは少し違う方法で(個人のレベルや状況に応じて)英語の授業を組み立てています。
日々の継続が非常に強い威力を発揮するのが、英語学習です。
これからも、分かるようになっていく楽しみを生徒の皆さんに味わってもらえるよう、工夫しながら私も引き続き頑張っていきます😄
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